当社が手がける精密金型は、主にスマートデバイスや家電製品、自動車など加速度的に進化し続ける分野で利用されます。そのような最先端技術に挑戦できることは、技術者として大きな喜びであり、モチベーションにつながっています。その反面、困難に直面することも少なくありません。しかし、仕事で得られる楽しさや面白さは努力や苦労の大きさに比例するものだと思います。難題に挑み、それを乗り越えてこそ豊かな人生を得られると信じて仕事に取り組んでいます。これからの目標は、技術者として“誰にも負けない技術”をひとつでいいから身につけ、それを後輩に伝えていくこと。そして、狭山金型製作所が“どこにも負けない会社”になるよう貢献していきたいと思います。

一般消費者の手に届く自社製品を持たない工場や製作所は「下請会社」と呼ばれることがあります。金型メーカーも例外ではありません。しかし、下請会社と下請体質は同じではありません。得意先から定期的に仕事が入ってくることをただ待っている。これが、私たちの考える下請体質です。お客様の期待を超える金型を提供すること。お客様の想像を超えた提案をすること。私たちは金型という分野のスペシャリストとして、常に下請けに甘んじない姿勢で取り組んできました。今後もお客様になくてはならないイコールパートナーを目指して、最善のソリューションに全力を尽くします。

当社の金型は決してロープライスではありません。大切なのはコストよりコストパフォーマンス。的確なヒアリングとコンサルティングにより作り直しの時間と手間を省くこと。極限の精度を実現し成型品のバラつきを抑え稼働率を上げること。1000万ショットに耐える強度を持たせメンテナンスを容易にすること。さらには、金型の部分的な補修にも最小のコストで対応すること。こうした世界最高峰の技術と顧客本位の姿勢により、価格を超えた満足を提供できるよう努めてきました。おかげさまで、この30年で手がけた金型は2200型以上にのぼります。